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2019 入学願書

社会 参加するのは主体的な意見を 交わし合う「公論」の場

平和、環境、エネルギー、格差・不平等など、社会には、解決の難しい問題がたくさんあり、それらは思いがけず、いつも私たちの生活の隣に存在しています。社会科の授業では、そのうちのいくつかを「自分ごと」の問題としてとらえ、議論していきます。

例えば、すべての人にとって身近な問題の「お金」。お金を得るための代表的な方法は労働ですが、その賃金を決定する考え方には、いくつかの種類があります。年功序列、能力主義、同一価値労働・同一賃金制。いったいどれが良いのでしょう?

一人ひとりが自分なりの知恵を出し合い、それぞれの考えを突き詰めていくと、仕事の内容ばかりではなく、仕事にまつわる社会保障の整備や社会的弱者への配慮など、労働以外のいろいろな要素を合わせて考えていくことの大切さに気づき出します。そして、ああでもない、こうでもないと意見を言い合いながら、最後に必ず行き着く問いがあります。それは「幸せって、どういうこと?」という人類最大の問題。

社会には、いろいろな価値観を持つ人が暮らしています。その中で、できるだけ多くの人が人間らしく幸せに暮らしていける社会にするために、いったい何をすれば良いのだろう?

議論の目的は、全員一致の答えを出すことではありません。大切なのは、他者の意見に耳を傾け、そのうえで自分の意思を表明し、共感や葛藤を味わうこと。そして対話そのものに、人との確かなつながり合いを感じられることです。自由の森学園の社会科では、授業の場でそんな市民社会的な「公論」が生まれることを目指しています。

〈報告・討論授業〉生徒が自身で調べた内容を発表し、クラスで議論を交わします。この場で大切にしていくのは、真実や正解を厳密に追求していくことではなく、共に考え合い、考え続ける場を体験していくこと。思いもよらぬ意見や知らなかった事実とも出会いながら、「自前の社会認識」を形づくっていきます。