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2019 入学願書

日本語 語り合いながら言葉を紡いで自分自身を問い直す

言葉とは自分自身で作り上げていくもの——。それが日本語科の考え方です。したがって、例えば文学作品を読むときに、ストーリーをたどって「正解」を読み解くといったことはしません。文学作品のありようは、その文章を「読み合う」生徒一人ひとりの内面にこそ、豊かに立ち現われてくるものだと考えているからです。

授業では、作品を読みながら自分の中に芽生えた気持ちや考えを、自分なりの言葉として伝え合う作業から始めます。それは「自分はこの作品をこう読んだ」という個々の作品論の始まりです。そしてそれぞれの気持ちや考えに耳を傾け、「読み」を交換する作業を繰り返していくうちに、一人ひとりの内面は次第に変化し始めます。大切なのは、その変化のプロセスです。

「素通りして読んでいたある部分の大切さに気がついた」「登場人物のセリフに、別の意味があることが見えてきた」。教室を共にする同士で互いに語り合う中で、そのときどきの自分の思いを確認します。そして最終地点からその移り変わりを振り返り、文章として書き起こします。

日本語科の「読み」「書き」「話す」は、すべて創造的な作業。ただしそのプロセスには、しっかりとした自分自身への問い直しが必要です。授業は、一人ひとりが自分なりの問いを立て、自分で思考する道すじを作り上げていく場。その中で、思いがけない言葉の表現が生まれてくることもあります。授業で扱う作品や課題は、そんな個々の道すじを広げていくための大切なきっかけになります。

〈言葉を考える〉言葉と認識(世界の見え方・ものの考え方)などのテーマを展開した授業をふりかえリ、個々が自身の学びや気づきについてつづった高3のレポートです。一人ひとりが自身の内側に得た考えや感覚を言語化し、さらには仲間と読み合う中で、改めてテーマに向き合っていきます。