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公開教育研究会2022
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申し込みは終了いたしました、たくさんのお申込みありがとうございました。

集うことの豊かさを求めて

公開教育研究会2022

自由の森学園公開教育研究会は、一昨年と昨年“オンライン公開教育研究会”という形で実施をしてきました。映像を通して選択講座や中学森の時間の紹介、生徒・保護者・教員・研究者の座談会やゲストを招いてのトークなど、これまでの公開研究会ではなかなかお見せ出来なかった自由の森学園の姿をご覧いただきました。

2年間のオンライン配信によって気付かされたことは、自由の森学園という空間で人と人が集う営みの豊かさでした。実際の空間には、人の息遣いや手足の動き、他者の話を継いで語りだす姿など、画面越しでは映らない豊かな表現がたくさん存在しています。

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美学者の伊藤亜紗は『手の倫理』で、ハグや握手の習慣がない日本社会は人と人との関わりにおいて視覚を働かせる割合が高いといいます。伊藤はブラインドラン(視覚障碍者向けのランニング伴走)を体験し、「触覚を使い信頼して相手に身をあずけること、あずけた分だけ相手のことを知ることができた」というのです。そして次のように語ります。
「ウィズコロナの世界において、人類の接触の絶対量が減ったとしても、触覚がもつ価値は別の形で受け継がれていく必要がある。特に感染したことさえ「本人の行いが悪い」と批判されてしまう自己責任論の風潮が強いこの国において、人に身をあずけることの豊かさは、あまりに軽んじられているように思います。」(伊藤亜紗『手の倫理』講談社2020年)

2019年にスタートした政府の進めるギガスクール構想は、生徒一人一人がタブレット端末を持ち、個別最適化された学びを目指すとされています。この政策は2020年の全国一斉休校が重なり、全国の学校現場に幅広く浸透していきました。しかし、こうした政策が描く未来には人が集う営みや、人に身をあずけることで見えてくる豊かさが抜け落ちているように思えてなりません。

本年、自由の森学園公開研究会は、事前予約制という形で対面での実施を予定しています。感染対策を講じた上で、人と人が集い学びあうことを見つめ、あるべき教育の姿を語り合う場づくりにご参加いただければ幸いです。

公開教育研究会2022

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