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VOL.2 ESD(持続可能な開発のための教育)を通して次の学園の学びを見つめる 自由の森学園は今年度よりユネスコスクールに加盟しました もりのあと 22 号 自由の森学園・考④を再編集し再掲

「都市に近い里山がある」という
立地条件を活かした取り組みを

石井:主に中学での取り組みについてお話ししましたが、高校では、学園のある地区の名前を取って「小岩井生態学」という選択授業を作りました。市街地や森林、農地などを含む空間の生態系について生徒たちが調査やデータ収集などを行うというものです。

また、学園周辺の民有林を借りて間伐などを行ない、自然や生態系について学ぶだけでなく、産業としての林業を通して社会や労働、そして地域についても考えようという狙いの「林業講座」という授業も設けています。

阿部:地域の博物史やナチュラルヒストリーと呼ばれる取り組みですね。生態系について学ぶだけでなく、そこで暮らす人々の生活まで含めて知ることで、より面白くなる。

今は各地で、地域の自然環境を活かして人を呼び込むような取り組みもされていますが、自由の森学園もその立地条件を活かした魅力をアピールできると、生徒の募集に効果があるだけでなく、地域社会に対する貢献もできるのではないかと思います。

松元:そうですね。自然環境の豊かさという点だけでいえば、もっと豊かな地域はたくさんあると思いますが、学園の立地は首都圏から通える範囲に人と自然が交わる里山環境があるところがポイントだと考えています。もちろん、都市に近いということはメリットでもあり、デメリットでもあるわけですが、こうした立地条件を活かした取り組みを今後も続けていきたいと思います。

小岩井生態学

【小岩井生態学】
学園のある小岩井地域の自然を探る高校選択講座。フィールドワーク中、モグラ塚に生えるキノコを見つけてしゃがんだところ、さらに違うキノコを見つけて驚く生徒たち。

大人と協働することの意味

阿部:最後になりますが、自由の森学園で行われている取り組みは、なんといっても大人と生徒たちが協働するカタチが自然にあるのがとてもいいですよ。

現代の子どもたちを取り巻く状況はなかなか大変です。なんといっても未来が見えない時代。それに気づいてしまうと、不安はすごいと思う。でも彼らはその未来に生きていくことから逃げることはできない。そこで「前向きに生きていこう」という時、未来を共に創ろうとしてくれる大人たちが近くにいることは、心強いんです。

子どもたちと大人が互いにがんばり、励まし合う時間を過ごす。そういう時間を重ねる中で、子どもたちも、未来が少しずつ見えてくるのではないかと思います。

松元/石井:今日はありがとうございました。

text:増谷茂樹
photo:五十嵐佳代
ESD 鼎談

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「地球規模の問題に対する国連システムの理解」「人権・民主主義の理解と促進」「異文化理解」「環境教育」を中心とした、 ユネスコの理念を実践する教育機関をサポートするネットワークです。

現在、世界181か国で約10,000校が加盟しています。日本国内では、2015年4月現在、913校の幼稚園、小学校・中学校・高校、大学が参加しています。

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