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教育理念
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A Happy New Year

2024年 新年のごあいさつ
理事長 鬼沢 真之

あけましておめでとうございます。

昨年1年間の、学園へのご支援、ご協力に感謝申し上げます。そして、今年が皆さまにとって実り多い1年であることを願っております。

自由の森学園は今年、創立40周年を迎えます。この飯能の地に新しい教育の灯をともして40年になりました。そして、これまでに巣立っていった卒業生は7678名(高校)になりました。

山あり谷ありの年月でしたが、経営も安定に向かっております。また、少しずつ飯能の地に根付き、地域の学校として評価していただけるようになりました。この間、たくさんの方々に支えていただきましたこと、改めて感謝し上げます。

昨年は和光学園の90周年、今年は明星学園の100周年になります。自由学園も一昨年に100周年を迎えました。いずれの学園も大正自由教育と言われる時代に産声を上げた学園です。国家のための画一的教育から、子どもを出発点とする新しい教育への転換が広がりはじめた時期でした。

自由の森学園の教育のルーツをさかのぼれば、その遺伝子は明星学園、そしてさらに澤柳政太郎が設立した成城小学校の実践に行きつきます。「私立成城小学校創設趣意」には以下の4点が掲げられています。

一、個性尊重の教育

二、自然と親しむ教育

三、心情の教育

四、科学的研究を基とする教育

時代状況は違いながらも、100年という年月の隔たりを越えて現在にも通じるテーマが掲げられているように感じます。自由の森学園はこれらの学園の歴史に比べればまだひよっこではありますが、100年前の教育者たちが掲げた子どもたちの内発を大事にする志を引き継ぎ、この時代にふさわしいあるべき教育の理想を掲げてこれからも実践を続けて参りたいと思います。

世界では、子どもたちが戦火にさらされ命を落とす胸の痛む状況が報じられており、一刻も早い戦争停止を願わずにはいられません。自由の森学園も加盟しているユネスコ・スクールは、世界大戦の反省の上に設置されたユネスコの理念を目標に創られたネットワークです。

世界が飢えと戦争の惨禍を免れ、持続可能な社会が構築されることを願いつつ、その礎となる教育の営みを豊かに拡げていきたいと思います。

自由の森学園 理事長
鬼沢 真之