新型コロナウイルスに対する
学園の対応について
新型コロナウイルス感染症に対する学園の公開情報は、こちらでお知らせします。
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中野中学校校長より在校生のみなさんへ
2020.4.6
みんな へ。
いつもは全校集会とか、顔を合わせる場面があって、自分が伝えようとすることに「うんうん」と反応してくれる人が目の前にいないところで、「みんな へ。」をしゃべることも出来ません。だけど、伝えなければいけないことはいつもの「みんな へ。」が どんどん大きくなるし、そうしたことがこの文章で伝えきれるかどうかも、自信がつくれないままでいます。
世の中では「3密」の「密閉、密集、密接」という3条件が出されていますが、自分が感染しない、誰かに感染させない、その2つをどう実現するかということを考えるしかないと思います。
しばらく休校が続いていて、いつ学校が始まるのか(どうせ始まらないだろうも含めて)、この先の時間のつくり方にいろいろと不安を感じていることと思いますが、とにかくみんながこの一連の右往左往をしっかり見定めるための価値観をちゃんとつくること。それが、新しい価値観を生むのだろうと思います。
私たち大人も、出来ないことの中に出来ることを見つけようと、知恵を振り絞っています。いまのところ5月7日(木)に学校をはじめようといろいろ準備をしています。
これは、単に「休校を延長する」ということだけではありません。この日にいつも通りの始業ができないかもしれない。だから「学校再開を待っていてください」と ただただ みんなに我慢をしてもらうのではなく、その日の以降では
「学校はいつもと違う形だけれど、始めます」
という始まりをつくりたいと考えています。
やむを得ず休業期間となったいまを活用して、学校を「始業させる」ために、みなさんに学ぶ意味やいまの閉塞状況をどう乗り越えるか、どんなふうにみんなが反応してくれるかを想像しながら、伝える言葉をつくっている最中です。
明日(4月7日(火))には、緊急事態宣言が出されるようです。みんなにとってはずっと前から「非常事態」だろうし、やりたいことが できなかったり、ダメと言われる毎日なのかもしれません。
こういうときに何を見出すかということを考えたくなる。文句を言ったり誰かのせいにしたりというのは簡単です。だけど、すごく困ったときに自分がどういうふうに生きようかとすることを考えることは、やがて自分たちの生きている社会が生き残るためにできることをつくり出します。
いまは してはいけないこと やっちゃだめなこと が 感染対策以上に押し被さってくるかもしれません。そういう環境の中にあって、みんなの ひとりひとり が、いろいろ考えているのではないかと思います。
私は 毎日、
収まることを祈りつつ、終わった後は
これまでよりも もっといい価値観ができる
といいなぁ、とか、そんなことを考えています。
来週、学校からみなさんに向けて、お手紙や教科書、学校でつくっているプリントなどを送ります。時間はかかるでしょうが、コロナは必ず収まります。収まったあとのことをイメージしながら、もうちょっと待っていてください。
とにかく元気で いてください。
一緒に学校の時間をつくりましょう。
みんなに会えることを、本当に楽しみにしています。