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教育理念
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A Happy New Year

2023年 新年のごあいさつ
理事長 鬼沢 真之

あけましておめでとうございます。

昨年1年間の、学園へのご支援、ご協力に感謝申し上げます。そして、今年が皆さまにとって実り多い1年であることを願っております。

昨年は、中学校長として菅香保さんが、同教頭に山口大貴さんが就任し、新たなリーダーシップの下での学校づくりが始まりました。

自由の森学園は、今年開校39年目を迎えます。

昨年も、ひきつづきコロナウィルス感染と背中合わせの日々が続きました。年末には感染者が増加し、楽しみにしていた音楽祭を年明けに延期せざるを得ませんでした。

そのような中でも、1年間、高校のスタディーツアーを再開し、体育祭や学園祭も可能な限り通常の形で実施してまいりました。公開教育研究会もようやくみなさまに足を運んでいただいて開催することができ、予想を上回る参加者で活気のある議論をすることができました。今後とも、感染防止に配慮しつつあるべき教育活動を正常化していきたいと考えております。

毎日、海外での戦争の報道に接するにつけ、このような世界の姿を子どもたちが目にしなければならないことに心が痛みます。超大国によるあからさまな侵略戦争は前世紀のものではなかったことを目の当たりにして、はたして自分たちの時代がどうなっていくのか大きな疑問や不安を抱いているのではと思います。

確かな先行きが見えないこの状況に、えてして目や耳を塞ぎたくなるものです。不安や葛藤が際限なく続くかもしれないことに、心が耐え切れなくなりそうにもなります。このような簡単には答えが見つからない不安に耐える力が求められるのではと考えます。

「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。」これは、国連ユネスコ憲章の冒頭の一文です。自由の森学園は2017年、ユネスコスクールのネットワークに加盟しました。

新たな1年の始まりにあたり、希望の灯を消し去ることなく、人々が平和で豊かに生きられる社会を見据えながら、人間が人間らしく自立成長するための学校づくりの歩みを進めてまいりたいと考えております。

自由の森学園 理事長
鬼沢 真之