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を3立山さん福島点から考えるの視24期生福島では漁業や海に関することをメインに取材活動をしていた立山さん。ときには漁船に乗って漁に同行することも。立山 遼Tateyama Ryo放送ディレクター 2017年から5年ほど、NHKの福島支局に勤務していました。新卒で入職すると、はじめの何年かは地方局に配属されるのですが、私は「福島に行きたい」と言って、その希望が通ったかたちです。 福島勤務を希望したのは、ある後悔から。2011年の震災当時、私は高校3年生だったのですが、地震や津波、原発事故などのニュースを見ながら、どこか自分ごとではなかった。震災当日の3月11日も、遅れていた卒業課題を提出するため、地震の後に登校したら、びっくりした教員に早く帰るように言われて、「あぁ、それもそうだな」と気づいたほど。そんな自分に対してモヤモヤした思いを持ち続けていて、そこに、きちんと向き合いたいという思いがあったのがきっかけです。 福島というと、今もなお「原発事故で大変な地域」というイメージが強い人も多いと思います。でも実際に行ってみると、普通に人が暮らしている。思ったよりもずっと「普通の暮らし」があるというのが第一印象でした。高校卒業のタイミングで起きた3.11

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