morinoat_38
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今の仕事の原点になっている、「ひとりで巡ったオーストラリア」。同じ様な貴重な時間を、お客さんに提供していきたい。4アーの手配をしたり、好みの料理店を探したりする、なんでも屋のような業務をしていた時期もありました。旅行者に自分の好きなオーストラリアを紹介して、喜んでもらえるのって嬉しいんですよね。自然のガイドに限らず、こういう「旅に携わる仕事」をしていきたいという気持ちが固まってきたのもこの頃です。帰国と転職とコロナ禍 オーストラリアで永住権を取るという選択肢もあったのですが、30歳を目前にして日本に帰ってきました。ある程度の規模のホテルグループだと、管理職になれるのは、本部スタッフだけ。現地採用だった私は、「これ以上新しい経験はできないかも」と思い、少し考える時間を作ろうと思ったのです。 帰国後はとりあえずどこかで働ければ、と思っていたのですが、ご縁があり、ラグジュアリーホテルグループの一角を担う「マンダリン オリエンタル東京」に勤めることに。 ラグジュアリーホテルです。正直、オーストラリアにいた頃のノリとは違う場所です。英語での接客は慣れていましたが、言葉使いが全然違う。当初ツアーガイドの仕事からホテル業界へ オーストラリアでは、エアーズロックやケアンズで仕事をしていました。最初は、地域の自然や生物について案内する自然ガイド。エアーズロックって、砂漠の真ん中にポツンとあるイメージが強いかと思いますが、2mくらいあるトカゲが普通にいたり、ワシやタカが飛びかっていたり、生きものにあふれたワイルドな場所でしたよ。 ホテルの「ゲストリレーションズ」という、お客さんの要望に応えてツ

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