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歯科・小児歯科・歯科口腔外科休診日:木・日・祝日半個室診療室5部屋/駐車場15台分有/キッズスペース有/バリアフリー完備 来院する患者さんにはお子さんも多いのですが、緊張して泣いてしまったりする子も。私たちはそんなときも、できるだけリラックスしてもらってから治療を始める様にしています。 少しお話しする時間をつくることもありますし、治療用の器具を「触ってみる?」と勧めてみることも。見慣れないいろいろな器具に、目をキラキラさせてくれる男の子は多いですよ。 本当は、泣いちゃうと口が開くので、治療を始められるんですよ。そのすきにササッと始めちゃう先生も、少なくないのではないでしょうか。でも私たちは、治療を無理して進めない様にし〒350-0238埼玉県坂戸市浅羽1535-5TEL:049-237-6474(ツミナムシナシ)https://morinokuma-dental.jpています。今日はまだ難しいかな? と思ったら、日を改めてもらうことも。3回、何もせずに帰ったお子さんもいました。保護者の方はちょっと大変かもしれませんが、無理をさせて、お子さんが不快に思うことに直面することは極力減らしていきたいんです。 大人の患者さんに対しても同様で、一人ひとりにとってのベストな治療は何か? ということを突き詰めて考えて、話し合いながら治療法を決めていくことは、もっとも大切にしていることです。 「インプラント」って、聞いたことがある人も増えたと思います。虫歯で歯を失った部分などに、人体に親和性のある金属でできた人工歯根を埋め込むものです。 仕上がりの見た目が、本物の歯とほとんど変わらないことから人気があり、積極的に進める歯科医も多いですが、私の学んだ大学の先生が「インプラントはあくまで最終手段だよ」と言っていたのが印象に残っています。 インプラントを入れたら、ずっと定期的にケアしないといけないんです。それができる人はもちろんいいのだけど、誰彼構わずに気軽に勧める風潮には疑問が残りますね。医師側にとって、楽だし、儲かるしという基準でやっていると、そのあおりを受けるのは一人ひとりの患者さん。「簡単」「見た目もキレイ」「普通の歯と同じ使用感」という様な聞こえのいいことにこそ、私たちは慎重にならなければいけないと思っています。 歯科医を目指し始めた頃、ある医師がテレビで「前に座っただけで、患者さんの痛みが和らぐ様な医者になりたい」と語っていたことに、感銘を受けたことを覚えています。歯医者さんって、やっぱり怖いですよね。私もこの道に入るまでは、痛いし、怖いと思っていました。 そういう感情は、たいてい「よく分からない」から始まっています。何をするの? どうなっちゃうの? この歯医者さんはどんな人なの? ゆっくり話しながら、そんな気持ちをクリアにするところから、患者さんに向き合っていけるクリニックにしていきたいと思っています。13133回、何もせずに帰ったお子さんもいますよ。それでもいいんです歯科医院を苦手な場所にしないために「それが本当にベストなのか」考え続けること

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