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自由の森学園の食堂で毎日作られているごはんは、第一に「安全で安心して食べられる」ごはん。創立以来、自由の森学園の教育のうえに成り立つ「食の在り方」として、農薬や化学肥料を極力使用せずに育てられた農産物や、天然醸造で造られた調味料などを使用してごはん作りが続けられています。全国各地の生産者さんとの関係はもちろんのこと、ごはん作りに携わっている職員と生徒、教職員との「目に見える関係」が、より「安全で安心なごはんを食べられる場」につながっているのだと思います。誰が、どんな想いで作ったものかが分かる食堂のごはんには、たくさんの知恵やアイディアが詰まっています。たとえば、寮生の朝食で出た食パンのみみを使った「ピザトースト」。たっぷりのせた色とりどりの具材が、日によって変わっていることを生徒のみんなは気づいているかな?よって微妙に違う。それだけでも、楽しみながら味わえること間違いなしの逸品です。こんな風に、毎日生徒が利用する食堂の人気メニューの多くは、食べ物を無駄にしないで、日々ちょこっとだけ姿を変えながら、売店にいつも同じように並んでいる。食堂って、そんなトコなのです。春の陽気の中、食堂を利用する生徒が多様な食と出会って、食の世界が広がっていく場になるといいなあ、と思う今日この頃。コロナ禍で長いこと食堂の利用も制限されてきましたが、少しずつ食堂で生徒や教職員、保護者の方と出会える機会が増えることを楽しみに、食堂でお待ちしています。みみの厚みも、具材もその日に    44  14食堂ってこんなトコ渡邉さやか(自由の森学園 食生活部)

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