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相川雪恵 さん6010期生かつて、相川さん夫妻が沖縄の大宜味村で営んでいた「シンカヌチャービレッジ」の様子。人と自然が共生する「パーマカルチャー」という生活スタイルを実践する場だった。相川さんは、飯能の魅力を伝えるwebメディア「はんのーと」に、ゆっきーとして執筆中ですhttps://han-note.com/writer/yukki.htmlもりのあとを歩くAikawa Yukie相川雪恵さん〈10期生〉1978年山形県生まれ。自由の森学園高等学校卒業後、和光大学人間関係学部人間関係学科に進学。交換留学制度で沖縄大学でも学んだことをきっかけに、卒業後沖縄に移住。料理人、料理店経営を経て、2013年にパーマカルチャー実践の場「シンカヌチャービレッジ」をオープンした。その後、2019年から埼玉県飯能市に拠点を移し、野草・旬野菜料理、ガーデンデザイン、持続可能な暮らしを提案する講座、レシピ開発などをライフワークに活動中。  埼玉県飯能市で、夫と2人の子どもと生活しています。自由の森学園がある場所なのでご存知の方も多いかと思いますが、自然豊かなのに池袋にも1時間程度。自然も、都会もの良いトコ取りの環境が気に入っています。 ここに来るまでは、20年ほど沖縄に住んでいました。学生時代に滞在して、地元のカルチャーに惚れ込んだのがきっかけです。引っ越しが多い家の子どもだったので、土着の文化や伝統に惹きこまれました。お盆には各地域でエイサーを踊ったり、お墓でピクニックする年中行事があったり。ずっと続いている生活の中にある「文化が滲み出る暮らし」とでもいうのか、そこに人間の本質があるように思ったのです。 沖縄では、料理人を経たのちに家庭料理屋を営んでいました。飲食店の経営というものは、当時の色々が未熟な自分には大変で、経営を成立させるためには、本当はしたくない妥協も必要になってきます。 そんな「やりたいこと」のお尻についてくる「やりたくないこと」を受け入れる事がとても苦手で、体調を崩すこともありました。そういうモヤモヤが耐えがたくなってきて、「お店を閉めて少し考える時間を……」11「当たり前メガネ」を「観察メガネ」にずっと続いている土着の文化に憧れてお金に関わるとお尻についてくるもの

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