morinoat_24
9/16

9営業時間:9:00~17:00(商品売切れ次第終了)定休日:金曜日・土曜日 ※梅林開花中は休まず営業 ※年末年始を除くhttp://www.miya-tofu.com大豆工房みや埼玉県入間郡越生町堂山178-7TEL:049-277-2038SHOPDATA“当たり前”であっても飽きない、お豆腐づくりとご飯づくり 消泡剤を使わないみやさんのお豆腐づくりは、一見すると手間がかかっているように思いがちですが、琢詩さんにとってそれは“当たり前”でした。当たり前の中にいると良さも悪さも気づきにくいですが、お客さんから自分たちの作る豆腐を熱く語られることで自分たちの豆腐作りの良さや大切さを実感するといいます。 「月に1度は他のお豆腐を食べてみて」。常連のお客さんに琢詩さんはそうお話しするそうです。それで、みやの豆腐の良さを知ってもらえればもちろんベストだけど、もしお客さんたちが離れていってしまうのなら自分たちの実力不足だからといい切ります。カップラーメンだって食を探るための時間なのかもしれない 自由の森の食堂で、3度の食事を食べている寮生の中には、カップラーメンを食べている生徒もコンビニのチキンや某コーヒーチェーン店の甘い飲みものを抱えて食堂に帰ってくる生徒もいます。 作り手としては多少なりとも「むむむ」と思う部分もありますが、それは琢詩さんの言う「月に1度は……」と同じことで、当たり前なもののおいしさに気づくための大事な時間なのかもしれません。 どんなものを食べていても「食べることを楽しむ」というのは大切なこと。そうやって味を探りながら、食べることを楽しみ始めること、面白がり始めること、それが私たち人間の命が育まれていくはじめの1歩なのではないでしょうか。当たり前の繰り返しの中に価値を見出す さまざまな経験の中で感覚を養う中高生の時期。安全安心な食材を使っていちから手作りした味に触れることができる場が、教育の近くにあり続けることの意味は、本当に深いのだと感じます。 生徒にとって食堂が教科と同じように身近な学びの場所になっていく、それが食堂の在り方だったらいいなと思っています。 子どもからお年寄りまでが安心して食べる事ことのできる、大豆工房みやのお豆腐作りと私たち食生活部の日々の食事作りは、すべてが「当たり前」で日々の繰り返し。飽きることのない面白さが「当たり前」の中にたくさん隠れているのです。 きっと自由の森の教育も、豆腐づくりも食事づくりもすべてが1つの根でつながっているのでしょう。私たちも日々の当たり前を大切に営みを続け、たくさんの方々のもとでその根が張り巡らされていくようにと願っています。

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る