morinoat_20
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だきながら、じょじょに練習法を確立してきました。思いがけず日本代表 そんな手探りで始まった部活でしたが、日本のカバディは導入期にあり、まだ競技人口も限られていることから、早いうちから競技の中心に近いところで活動することができました。 2016年には大学チームも参加する全日本学生選手権で準優勝。全国大会でも4位(12チーム中)に入るなどの実績を残すまでに成長しました。現在、国内ナンバー1といわれている大正大学のチームにも、2回勝利したことがあります。 やがて創立メンバーの中から2人の日本代表が選ばれ、卒業後、強豪チームに入り第一線で活躍する選手も輩出するようになりました。女子では、今も在校生1人が日本代表の選手として活動しているほか、男子2名、女子2名が強化指定選手に選ばれ、代表練習に参加。先日は男子チームが、女子日本代表の練習試合の相手に選ばれるなど、いまや日本のきっかけは「テレビで見た」 カバディ部ができたのは2011年のこと。この競技をテレビで見た生徒たちが、見よう見まねで廊下で遊んでいたのが始まりでした。遊んでいるうちに本格的にやってみたくなり、部を立ち上げたといいます。立ち上げに必要な顧問教員も見つけました。一説によると、当時「自分たちが応援されたら嬉しい、かわいい教員に頼もう」という、よこしまながらもまっとう(?)な生徒による顧問の選考基準があったらしいとも。 しかし、いざ部活を始めたものの、誰も経験したことがない競技なので、やってみようにもよく分からず。困った当時の生徒たちは「知っている人に聞くのが早いね」と、日本カバディ協会と連絡をとったそうです。当時、協会の方もカバディをする高校生が日本にいるとは思わず、この連絡を受けた時はびっくりしたとか。その後、コーチを派遣してもらったり、レクチャーを受けたりするなど、協会の皆さんに手厚くサポートしていたフィールドは、休み時間の廊下から日本代表のコートへ10日本代表に選ばれた生徒たちが持ち帰った練習法を採り入れているだけあって、ウォーミングアップから試合形式での練習まで部員たちの動きはアスリートそのもの。解説!カバディってこんな競技7人のチームで、13×10m(女子は12×8m)のコートを使い、攻撃(レイド)と守備(アンティ)を交互に繰り返して得点を競う。レイド側は相手陣内に入り、アンティの選手にタッチして自陣に戻れればタッチした人数分が得点となる。相手陣内に入っている間は「カバディ、カバディ」と連呼するのが特徴で(「キャント」と呼ばれる)、アンティ側はレイドの選手を捕まえて自陣に帰るのを阻止すれば得点が入る。団体でする格闘技と喩えられるほどの激しさを持つ一方、体力のない子どもでも楽しめる一面を持つ。インドで生まれた競技で、1990年の北京大会からアジア競技大会の正式種目に。国際大会には男女の日本代表チームが派遣されている。発祥は?守備(アンティ)は、侵入してくるレイドを囲いこんだり、掴んだり、倒したりして、自陣に戻れないようにする。戻れなかったレイドはアウトになる。攻撃(レイド)は敵の陣地に1人で入る。敵陣にいる間は「カバディ」と連呼し続けなければならない。敵にタッチして自陣に戻れば、タッチした人数分得点に。触られた選手はアウト。

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