自由の森学園 中学校・高等学校 学校案内 2023
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Ogawa Yurikaすが、それ以外に決まっているのは門限と消灯時間くらい。厳格に決められた規則はなく、みんなで使う洗濯機でつけ置きしないとか、夜間のおしゃべりは周りに配慮するとか、ごく当たり前のことです。自分できちんと管理できればお菓子やゲームも持ち込みOK。食事は、すぐ近くにある学校の食堂で3食いただきます。丁寧に作った優しい味が評判の食堂ですが、揚げ物も美味しいんですよ。揚げたてサクサクのアジフライやトンカツは、私も好きなメニューのひとつです。 体育祭や音楽祭などの行事に、クラスや部活とは別に、寮生の有志として参加することも。寮で集まれるので、時間をかけて練習や準備ができるのも、寮生ならではですね。高校2年小川 祐莉華さん放課後に、飯能市内に習い事やアルバイトに行く人もいます。また埼玉、東京、神奈川など比較的近くに家がある寮生の中には、週末は家に帰って過ごす人も。集団生活でも、一人ひとりの生活を大切にします。 静岡出身です。姉が卒業生で、前から音楽祭や学園祭といった行事を見る機会が多く、生徒がみんなキラキラしている学校だなあと憧れていたのが入学のきっかけでした。 5つある寮のうち、私が入ったのは星寮。出身地は北海道から九州までバラバラで、男子寮には沖縄の子もいるそうです。上下関係はまったくなくて、学年に関係なくみんな下の名前で呼び合うような場所です。1年に1〜2回、部屋のローテーションがあって、ルームメイトがシャッフルされるのでいろんな人と生活できるのも楽しいです。寮で生活している時と学校で会う時とは、みんなちょっと違う表情を持っている気がします。 現在はコロナ対策が細かく決められていま61  「自分達の暮らしは自分達で決めていく」というスタンスで、寮生が自治で生活をつくっていく寮。基本的に大人は関わりませんが、午前から夕方までは日直、夕方から朝までは寮監のスタッフが在寮。寮生の皆さんをサポートします。 毎週ある「全体ミーティング」のほか、学年、フロア、部屋単位でさまざまなミーティングがあります。集団としてどう快適に暮らしていくか話し合いを重ね、誰もが健やかに暮らせる寮を日々つくりあげていきます。 前年度より、薪を焚いてお湯を沸かす「バイオマスボイラー」が、すべての寮の暖房と給湯を担っています。現在は専門家が薪割りと焚きつけを担当していますが、少しずつ作業を生徒に移行する予定です。地域の間伐材から、熱という形で自然の力を受け取り、暮らしの営みに活用する取り組みです。暮らし方さまざま。「週末は家」もOK。みんなで生活をつくるためのミーティング中高いずれも3〜4人の相部屋です自然の力で生活を営むみんなで生活を楽しみながら、暮らしをつくる。毎日、食堂の食事を味わえるのも嬉しい

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