自由の森学園 中学校・高等学校 学校案内 2022
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わたしの選んだ講座は3 社会のさまざまな課題に対して、体験をもとに「自分だったらどうするか」を考える授業です。夏には、聖学院大学と共催している復興支援ボランティアスタディツアー「よいさっ!プロジェクト」に参加しました。東日本大震災の被災地、岩手県釜石市を3泊4日で訪れるものです。 釜石市は9メートル以上の津波が襲い、壊滅的な被害を受けた地域。子どもたちが必死で逃げた道を歩いたり、津波に飲み込まれた語り部さんのお話を伺ったりと震災を追体験します。また復興公営住宅での花植え活動や「釜石よいさ祭り」に参加するなどにも参加しました。 街中には、曲がったガードレールなどの津波の傷跡が残る一方、整備も進んでいて、復興の力強さを感じました。やはり、現地に行かないと分からないことがたくさんあるんですよね。 ほかに、障害者施設や児童養護施設などを訪ねる機会も。現場では自分の思い込みが払拭されることが多く、「もっと知りたい」と福祉を取り巻く社会にも目が向くようになるきっかけになる講座でした。スタディーツアーで訪れた岩手県釜石で「釜石よいさ祭り」に参加。関わり合いの中で、現地の人々の復興を目指す強い思いに触れたといいます。福祉の現場渡邉 栞 さん東京都品川区出身2020年度卒業淑徳大学看護栄養学部栄養学科1年現場にこだわりにこだわる講座ですよ。飯能地域研究 学園のある飯能市に目を向けて、地域の持つ可能性や直面している問題について掘り下げていく講座です。さまざまな角度から地域を捉えた資料を元に学習を進め、街を歩いて現地調査を行います。 最近は、研究した内容を土台にして、「自由の森学園の高校生が案内するエコツアー」と称して、飯能市が主催するエコツアーに、企画団体として参加しています。 昨年は、市で行われた「飯能プランニングコンテスト」にも参加し、大学生や社会人と一緒に飯能の活性化について考えました。市内にある白髭神社にて。高句麗から渡来した王族がこの地で建郡する場面の寸劇をエコツアーで披露。参加者の皆さんからも温かい拍手をいただきました。韓国講座 夏に約10日間、韓国のソウルを中心に行うスタディツアー。韓国の高校生の家にホームステイをします。姉妹校であるサンマウル高校と河南高校との交流では、浴衣とチマチョゴリの交換を行い、お互いの文化に触れ合う場面も。フォーラムでは毎年テーマを決め、調べた内容を発表し、グループで話し合います。冬には韓国の生徒が来日し、日本の文化でおもてなし。年間を通して深い関係性を築きます。4月から日韓の歴史や現状を学びながら、交流の準備を進めていきます。スタディツアーでは韓国の史跡巡りも。日本と韓国の高校生が真摯に歴史と向き合います。41

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