自由の森学園 中学校・高等学校 学校案内 2022
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〈言葉を考える〉言葉と認識(世界の見え方・ものの考え方)などのテーマを展開した授業をふりかえり、個々が自身の学びや気づきについてつづった高3のレポートです。一人ひとりが自身の内側に得た考えや感覚を言語化し、さらには仲間と読み合う中で、改めてテーマに向き合っていきます。「先入観や思い込みから離れて、ことばで対象をとらえ直していく」ことをテーマとした高校1年生の課題です。対象となるものをしっかりと観察して、五感でとらえながら、感じたことをできるだけ言葉にしてメモを加えていきます。対的な答えもありません。 生徒が書いた作品は、全部冊子にまとめてお互いに読み合います。それは「同じものや作品を見ていても、人によって見え方や表現が違う」ということを実感する機会。人数分の「私はこう感じた」に触れることは、クラスメイトの意外な一面に出会ったり、自分の中からは生まれなかった表現を前にして、自身の考えを新たに深める機会になったりもします。 さまざまな読み方に触れて、自分なりの読み方でいいんだという、自由に「自分のことば」と向き合う空気が教室に広がった時——。 それが、「読む・書く・聴く・話す」ことを大切にした、日本語科の授業が動き始める瞬間です。日本語Japanese Languageことばでスケッチする21

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