自由の森学園 中学校・高等学校 学校案内 2021
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選択講座の一部を紹介します!林業講座 学園のある飯能市は江戸に木材を供給していた林業で栄えた街です。その地元飯能の主要産業を学びながら、林業の現状と将来について、地域と地球の環境について、森林と人間との関係を考える講座です。主には、学園の周辺にひろがる民有林をお借りして、間伐などの作業を行います。まったく手入れされていなかったスギ、ヒノキ林の間伐と枝打ちを行うことによって、真っ暗だった人工林が明るい林に変わっていきます。 栃木県の日光・足尾に行き、森林の破壊と再生の現場を体験する合宿を実施するほか、白神山地を訪れるスタディツアー、炭焼きやロケットストーブづくりも行います。学園付近の森林で林業体験をします。管理が行き届かない森林が直面する問題を、体験を通して考える機会でもあります。福祉の現場へ 社会福祉を切り口に、現代社会について考える講座です。近隣の福祉施設に赴き、施設を見学させていただくほか、現場で働く皆さんの生の声に触れます。近年は、8つの施設・団体に協力していただきました。認知症対応グループホーム「あっかたホーム飯能」/特別養護老人ホーム「敦徳園」ケアハウス「蘭風園」/心身障害者地域デイケア施設「阿須フレンドワーク」/乳児院「東京恵明学園」/知的障害者大規模入所施設「育心会」/NPO法人「彩の子ネットワーク」/全国福祉未来ネットワーク倉澤美緒氏/聖学院大学ボランティア活動支援センター 復興ボランティアスタディツアーで、大きな被害のあった釜石鵜住居(うのすまい)地区を訪問。地域の子ども達とあそび広場を企画しました。多様な生きものがつくり出す自然の在り方を見つめますよ。 生きものが好きな人にぴったりの選択講座はたくさんありますよ。その中のひとつ「小岩井生態学」を紹介します。小岩井とは、学園のある飯能市小岩井のこと。すぐそばにある森に入って、生きものやその生活の跡を探したり、街にあるツバメの巣を調査したり、フィールドワークがとにかく楽しいんです。 選択講座の学びを踏まえた「スタディツアー」では西表島へ。8日間かけて亜熱帯ならではの自然や生きものの生態を学び、2月に行われた学習発表会では、この体験を伝えるジオラマやポスターなどを制作して展示しました。 なんといっても面白いのは、受講している生徒の好きな分野がバラバラなこと。私は爬虫類が好きなのですが、魚類が好きな人がいたり植物全般が好きだったり、木の実が好きだという人も。違うものを入り口として自然に注目しているから、同じテーマについて語っていても、違う角度から見た意見がたくさん出てくるので、授業中はいつも新しい気づきがあるんです。西表島の山中を散策している最中に、サキシマキノボリトカゲを発見。観察会が始まりました。小岩井生態学岡本 瑞綺 さん2019年度卒業東京農業大学 生物産業学部北方圏農学科1年わたしの選んだ講座は139

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