自由の森学園 中学校・高等学校 学校案内 2021
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語り合いながら言葉を紡いで自分自身を問い直す日本語 「言葉とは自分自身でつくり上げていくもの」。それが日本語科の考え方です。したがって、例えば文学作品を読むときに、ストーリーをたどって「正解」を読み解くということはしません。文学作品のありようは、その文章を「読み合う」生徒一人ひとりの内面にこそ、豊かに立ち現れてくるものだと考えているからです。 授業は、作品を読みながら自分の中に芽生えた気持ちや考えを、自分なりの言葉にして伝え合う作業から始めます。それは「自分はこの作品をこう読んだ」という各々の作品論の始まりです。それぞれの気持ちや考えに耳を傾け、「読み」を交換する作業を繰り返していくうちに、一人ひとりの内面は次第に変化し始めます。大切なことは、その変化のプロセスです。 「素通りして読んでいたある部分の大切さに気が◤ 問いから生まれる  思考と表現を大切に22

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