自由の森学園 中学校・高等学校 学校案内 2021
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Yonezawa KenyaArai Natsuko 自由の森は学びも課外活動も「やりたいことがやれる」学校です。学年が上がるほど選択できる講座が増え、興味のある分野や進路に合わせた講座を自由に選べます。部活動はもちろん、学園祭などの行事づくりの活動も活発です。僕が中学から所属していたのが「鐵道研究部」。夏休みにみんなで鉄道旅行に行ったり、学園祭で線路を敷設してミニ列車を走らせたりしていました。体育祭では5年間審判係をやりましたよ。体育祭は、この学校で唯一点数をつける機会。いつものんびりしている生徒たちが競う場を楽しみました。「やりたいことが見つからない」。よく聞く言葉ですが、たとえそういう思いがあっても、いろいろなことをやっている人がいるから、面白そうなコトを見つけたら「俺もやりたいな」って乗っかってみるのもアリ。何かを始めようとしている人を、誰もが歓迎してくれる場所だと思います。 カナダに行く選択講座「Study Abroad」や、英語を公用語に多国籍の人と農業を学ぶ「アジア学院(栃木県)」での体験学習など、実践の中で積極的に英語を学んでいました。 アジア学院を訪れた時、海外出身の研修生と慣れない英会話を始めたとき「本当に英語って“言葉”なんだな」と実感したんです。それまでは授業で隣の人と試しに話してみる程度だった英語が、ほかに意思を伝える方法がないという状況の中で、関わり合いの中で欠かせない道具なのだと分かりました。 相手との関係が近くなるほど、言葉を使ってもっと深く表現したいという気持ちがどんどん沸いてきます。やがて「世界を見つめることが日本を知ることにもつながる」という事に気づき、より広い視点で世界を見てみたいと思うようになりました。 現在、広島市立大学国際学部で学んでいます。語学はもちろん「平和学」という科目にも力を入れていきたいと考えています。それこそ被爆地・広島です。ここだからこそできる学びが間違いなくあると思っています。選択講座に部活動に行事づくり。たくさんの楽しみがある場所「世界を見つめる」は日本を見つめること。表現したいという思いを大切に2019年度卒業。東京純心大学看護学部看護学科1年。趣味はカメラ。休みには愛機のニコンを手に街へ出る。興味の範囲が広く、高校3年次に履修した選択講座は「スペイン語」「林業」「木版画」「手ぬい」と多岐にわたる。スペイン語を使ってエクアドルの高校生と文通も。2019年度卒業。6年間の自由の森学園在校中に「Study Abroad」でカナダ、「韓国講座」で韓国、「福祉の現場」で福島、釜石、「体験学習」で栃木県のアジア学院へと、さまざまな現場へ足を運ぶ。これらの学びを活かして、全国公募推薦入試で広島市立大学国際学部に進学。米沢 研哉新井 夏子Kashiwagura Wakana 自由の森学園には、ESD(持続可能な開発のための教育)への深い取り組みがあるので、ふだんの授業が、そのまま私が進路として考えた環境分野への足がかりになったと思っています。 受験した都留文科大学の教養学部地域社会学科では、中高で取り組んできた活動を説明することが求められました。テーマ例は、自治体や国の政策課題、国際問題や国際交流、リサイクル、自然の保全活動、持続可能な地域社会に関する研究など。どれも授業で取り組んだものばかりでした。私は選択講座の「環境学」で調査した自然エネルギーをテーマに選んでレポートを書くことで、無事4月から今の大学に通うことになりました。 現在、人間の活動によって引き起こされるさまざまな環境問題に向き合う学びを深めています。これから大切にしていきたいのは、「考えたことを発信していくこと」。受け身に学ぶだけではなく、それを広げていくことが新しい学びにつながっていくし、なにより面白いと思うんですよね「持続可能な社会」への学びが充実。授業が、そのまま受験につながっていました2019年度卒業。在校中は「郷土芸能部」「民族舞踊部」に所属し、市内のお祭りなどでも和太鼓の演奏や踊りを披露していた。「環境問題を学ぶなら都会より自然との距離が近い場所で」と、山梨県にある都留文科大学へ進学。現在、教養学部地域社会学科1年。柏倉 和奏さんさんさんある卒業生たちの歩き方ある卒業生たちの歩き方別冊「一人ひとりの〈生き方としての進路〉」にて、3人のインタビューのロングバージョンを掲載しています。CHECK !15

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