季刊もりのあと別冊2020
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「今」の興味こそが一歩先の私をつくっていく一人ひとりが「今」向き合っている興味を軸足にしながら、一歩先を見つめる自由の森学園の進路学習。それはただの「出口探し」ではありません。社会の姿をさまざまな視点から見つめ、それぞれの長い人生の歩みに直結する「自分の生き方」を問い続ける時間です。学びを生きることに結びつける〈生き方としての進路〉「自分ならどう考えるか」と常に向き合う世界や社会との出入りを繰り返す中で体感的に学ぶ 授業の中で獲得した学びや、毎日の生活の中で考え、感じたことを土台として、一人ひとりが自分自身の卒業後の歩み、そしてその向こうに続いていく「生き方」を形づくることにつなげていきます。教員は、その歩みを現実的なものとする過程を提案しながら、継続的な対話を重ねていきます。 目の前の事柄や提示された問題を、何ものにも妨げられない自分の視点で考えられる場——。それは、同時に未知なる「他者の考え」にも出会える創造の場です。その時間を繰り返しながら新たな気づきを重ねることで、自分が実現したいことやできること、大切にするべきものを見出していきます。 実際に「見る」「する」「行く」。その中で、感じ、考えたものは、「知っている」だけの知識をはるかに超えて、一人ひとりの一部になっていきます。大切なのは、そこで得たものを丁寧に毎日の学びにつなげていくこと。そうして各々の中に積み重ねられていくものは、卒業後の生き方を豊かなものとする、大切な要素となっていきます。14

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