季刊もりのあと別冊2019
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 そういえば谷川俊太郎さんが、自由の森にいらしてくれたこともあります。誰が決めたのだか、「俊じいとあそぶ会」というすごい名前のイベントでしたが、「パソコンの前で詩が降りてくるのを待っている」など、刺激的なお話をたくさんうかがいました。飛ぶものが好きでドローンを購入したとか、意外なエピソードもたくさん楽しみましたよ。 自分がめざす道の先人たちの話を聞けるのも、自由の森のいいところですね。「会いたい!」と声を上げていれば、誰にでも会える? かもしれません。守られているから「やりたい」に出会える 外から見れば自由の森は独特な環境に思えるかもしれません。公立の中学に通っていた僕だから理解できますが、ここに飛び込むことはちょっと勇気がいることなのもよく分かります。でも、この環境に守られているからこそ、本当にやりたいことに素直に向き合えたと思っています。そういう気持ちになれたことは、僕にとってここに入学して嬉しかったことのひとつです。 卒業したいま、正直にいって自分が世の中で通用するのかなという不安もあります。でもそれは、納得のいく作品を作り続けていくことでしか払拭することはできないと思い、模索の毎日を過ごしています。 アイデアを思いついたら、忘れないうちにスマホに入力するのがここ最近の習慣。もちろん、今日もすでにたくさん詰め込みましたよ。7

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