季刊もりのあと別冊2018春 一人ひとりの生き方としての進路
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教員のふるまいが進路選択のきっかけに 体育に限らず、自由の森で何かをできる・できないで他人を評価するような場を探すことは難しいと思いますよ。点数で順位をつけることもありません。教員が、一人ひとりの生徒を見てくれている学校だったと思います。 体育科の教員がすごいなと思っていたのが、身体表現という感覚的なものをきちんと言葉にしてアドバイスしてくれていたこと。「感覚を伝わる形で言葉にする」ということができるのは、教員が自分も楽しみながら授業をしていたからなのだと思いました。そんな姿を見ている中で、体育科教員を目指すのもいいな、と、考え始めたのです。 他の学校では、まだまだ度を過ぎた指導や、厳しい上下関係が常識になっているところがあると聞きます。昔は正しいとされていたことが10年後、20年後にも正しいとは限らない。教員も、最新の知識を取り入れて常にアップグレードしていくことをしっかり考えないといけないのではないでしょうか。 僕は今、教員を目指してスポーツ界の最新の理論に触れるべく、大学で学んでいます。楽しみ、感じる中で身体を知る自由の森の体育をお手本に、生徒を支えられる引き出しの多い教員になりたいですね。もちろん「自分も楽しみながら」です。5

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