季刊もりのあと別冊2018春 一人ひとりの生き方としての進路
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来たくて、学園祭に来たのよ」「将来お店を出してくれたら、ぜひ行きたい」と言ってくれる方まで。食をきっかけにして、予想もしなかったさまざまな人と出会えるということを発見したのも、収穫の一つでした。自由の森はなんでも挑戦できる場所 中学の頃は、なぜだか「だらしない人と思われたくない」などと考え、自分と周りを比べて無理をしていた時期がありました。無謀なダイエットをしたこともありますが、それもどこか自分を認められない思いから来ていたように思います。 でも、自由の森はそんなことを気にする必要がない場所でした。何事にも自由に挑戦できて、失敗してもそれを咎める人もいない。ありのままの一人ひとりを受け入れあう文化があります。どう思われるか、などといった気持ちもやがてどこかにいってしまい、食のことをはじめとして、思う存分やってみたいことに向き合えた6年間でした。 現在、大学では食に関する専門知識を身につけるべく、学びを深めている毎日です。将来は、子どもたちの食育に携わりたいと考えるようになりました。 就学前後の多感な時期の子どもたちに、未来につながる味覚を育む、豊かな食の体験を味わってもらいたいんです。 具体的にどんな職種を選ぶかはまだこれからですが、まずは家庭科教諭や管理栄養士などの資格取得をめざそうと思っています。いつか機会があれば学園の厨房にも入って、献立作りや調理の手ほどきを受けてみたいですね。3

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