morinoat_33
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3 名古屋にある、中日新聞社でカメラマンをしています。中日新聞は、関東ではあまり馴染みがないかもしれませんが、東海地方ではなかなか広く読まれているようです。ちなみに、関東地方で発行されている「東京新聞」も、うちの会社が発行している新聞ですよ。昼も夜もないメディアの世界 報道の写真なら、ジャンル問わず撮ります。事件や事故からちょっとした街の情報まで、記事にするものが決まったら現場に向かいます。シフトは変則的で、宿直の日は朝まで会社待機。もちろん仮眠できますが、撮影の要請がかかれば叩き起こされます。 「報道カメラマン」というと誰もがイメージするような、容疑者が警察署から車で出てくるシーンがありますが、もちろんあれも撮ります。フラッシュは一度焚くと、すぐに次は撮れないのでチャンスは一瞬。緊張しますよ。 他にもヘリに乗って空撮したり、インタビューの撮影をしたり。僕自身はすごい運動音痴なのですが、スポーツの試合も撮ります。 最近では、コロナ禍の人々の様子なども撮影することが多いですね。仕事で使っているカメラは、ハイスペックのNikonD5とD4。プライベートでは、D750とD800を持っていますが、iPhoneを使っちゃう時もありますよ。「生きている」SLを訪ねて 高1の冬、祖父が使っていた古い二眼レフカメラが押入れから出てきたのが、カメラとの出会い。「格好いいなぁ!」って。それから写真を撮ることに夢中になって、写真部にも入りました。この頃、撮りまくっていたのはフィルムカメラ。初めて暗室で現像した時の興奮は今でも覚えています。Sakurai Yutakaもりのあとを歩く29期生櫻井 泰 さん53「撮ること」そのものが僕に出会いを与えてくれる2021年3月4日付の中日新聞夕刊より、櫻井さんが撮影、取材、執筆のすべてを担当したグラフの特集「JR貨物ディーゼル機関車DD51形 引退へ」。カメラマンでありながら原稿の執筆まで手掛けるのは、新聞社所属のカメラマンならでは。

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