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ムづくりでも徹底しています。例えばキャプテンを選ぶときも指名することはありません。「全員で相談して決めよう。多数決じゃなく、全員が納得するまで」と話し合ってもらいます。当然、なかなかまとまらず、ケンカになることも。今の中1のチームは、決めるのに2ヵ月もかかりました。非効率ですが、こうすることでお互いがお互いのことをどう考えているのか、チームで何を大切にするべきなのかが見えてきて、チームがまとまっていくんです。 深みのある絵を描くために 僕はよくチームを色えんぴつに例えます。1本1本に違う色があって、それをうまく使って塗っていくようなチームになればいいと思っています。赤や青のような、よく使う色だけで描ける絵は限られている。あまり使わない紫や黄緑みたいな色も加えていくことで、深みのある絵が生まれますよね。たまにしか使わない色も大事なんですよ。それと同じで選手には一人ひとりカラーがあって、それを活かせばいいサッカーができると思うんです。 そんな理想を語っていながらも、目下の悩みはチームがさっぱり勝たないこと。もちろん全力で勝ちにいくんですよ。でもどの学年も見事に勝たない。それはもうジレンマですよ。とはいえ、そこから一人ひとりが何を見つけていくのか考え続けていけばいいと思っています。特待生として上手な子を集めてくれば、勝つチームは作れますし、そういうクラブはたくさんあります。でも、そういうチームを作ることにはあまり興味がありません。全員内容が違う卒業証書 そんなクラブですが、これまで約500人が卒業しました。その中からJリーガーも2人誕生し、現在、東京ヴェルディと甲府でプレーしています。また、指導者として何名かの卒業生がチームに戻ってきてくれました。クラブの理念として、「自由から自立、共存共鳴、成長とChallengeを楽しむ」という言葉を掲げているのですが、この言葉を4上手な子を集めれば、勝つチームは作れる。でも、そういうチームを作ることにはあまり興味がありません

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