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7作品づくりを通して世界と、私と対話する時間 開学当初から、「絵画・木工・染織」の3分野を美術教育の柱としている自由の森学園。現在、中学1年次から高校2年次まで美術を必修としています。 校内には展示ホールや染織室を備えた専用の美術棟、別棟の木工室・陶芸室が置かれ、3名の専任教員と6名の講師、2名の助手が日々、生徒たちの表現のそばに寄り添っています。 3名の専任教員の横顔もユニークです。田上麦文さんは、武蔵野美術大学在学中に設立されたばかりの自由の森学園で、寮運営の手伝いを始めたという最古参組。美術界に多くの逸材を送り出しました。絵画を担当。 岡田リマさんは、田上さんの教え子で16期生。各地で個展を開くなど陶芸家としても活動しています。絵画と陶芸を担当。 川上史也さんは紙を素材にした手づくりの熱気球を制作し、各地のイベントや小中学校でフライトさせています。美術予備校の講師も経験しており、美大進学をめざす生徒のサポートも得意。絵画と木工を担当。 主要3分野の他にも、「土曜美術」「陶芸」「木版画」「ベンチをつくる」「美術館を訪ねる」「木彫」「銅版画」「リトグラフ」「絣(かすり)」といった芸術系の高校選択講座が、今年は12講座設置。さまざまなカタチで内面に問いかけ、この世界にあるものを見つめる土壌が培われています。

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