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11 ロボットの企画、開発、販売を行っているソフトバンクロボティクス株式会社に勤めています。ソフトバンクロボティクスの人型ロボット「Pepper」は、ご存じの方も多いのではないでしょうか。 私はというと、業務用の清掃ロボット「Whiz i(ウィズアイ)」の販売に携わっています。なかなか優れモノで好評をいただいており、このカテゴリで、世界ナンバーワンシェア(※)をいただいています。新型コロナウイルス騒動で、世間の掃除に対する意識が強くなってきたこともあり、最近はなかなか忙しいですね。 新卒で入社した会社は、旅行代理店でした。その後広告代理店、外資系の電機メーカーを経て、現職に就きましたが、いずれの仕事でも変わらず、人に「よかったよ!」と思ってもらうためにはどうすればいいのか考えるのが好きでした。大切にすべきは「人」 このところ、「これからはロボットだ、AIだ」という風潮があまりに過剰なので、ちょっと引いてしまう人もいるかと思います。「Whiz i(ウィズアイ)」導入を持ちかけている企業の方々の中にも「AIで便利になることよりも、人間のことを大事にしたい」と、おっしゃる方も少なくありません。「ロボットなんて、とんでもない」「人の働き口が減っちゃうじゃない」と。そういう時に、私は決まってこう問いかけます。「最近、現場をご覧になっていますか?」 清掃業界の有効求人倍率って圧倒的に高いんです。つまり実際には働き手がまったく足りていないということ。たくさんの現場で、働く方々にヒアリングしました。誰もが疲弊しています。「もう1.5倍の速さでやらないと、間に合わないのよ」というような声も聞こえてくるのです。Imamiya Rekiyaもりのあとを歩く15期生今宮 歴哉 さん50会社って毎日が学園祭みたいなもんですよ今宮さんが担当する、業務用の清掃ロボット「Whiz i(ウィズアイ)」。簡単操作で、機械が不得手な人でも安心。一度記憶したルートは、クラウドで管理するので、機体を替えてもすぐに対応できる。掃除したエリアをモニターで可視化できるので、業務報告にもベンリ。※ 商用使用されているバキューム型自律清掃ロボット販売数において(Grand View Research社調べ、2020年6月30日時点)

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