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3母として支援員として 現在、まさに子育て真っ最中ですね。4歳と2歳の娘がいます。あわせて埼玉県内の公立小学校で特別支援教育支援員をしています。実は、もともと支援員の仕事を目指していたわけではありません。「子育て中の限られた時間でもできる教育関係の仕事はないか」と思い、授業のサポートをする「アシスタントティーチャー」に応募したことがきっかけです。残念ながら、その選考は通らなかったのですが、この応募が縁で「こういう仕事には興味ありますか?」と紹介されたのが支援員だったのです。ていません。私の勤めている学校は約900人の児童がいますが、支援員は私を含めて2人。専門的な要素が多い業務のわりに決まった資格があるわけではなく、採用条件が「特別支援教育に理解のある人」という程度のもの。元教員や保育士の方が多い様ですね。 一人ひとりの感じ方を見つめる 支援員を始めて感じたのは、通常学級で困っている児童がこんなにたくさんいるのだということ。困りごとの内容もそれぞれです。一人ひとりとしっかり向きあって、何をどう感じているのか見つめていくことが大事です。 通常学級で、何かしらの困りごとを抱えている児童をサポートするのが、主な仕事です。例えば、みんなと同じペースで授業を受けるのが難しい児童の学習支援や、授業に集中しつづけることが困難な児童に寄り添ったりすることですね。 担任を受け持つ教師のように、カリキュラムの進捗を考えたり、クラス全体を見渡したりする仕事は、あまり時間のとれない今の私には難しい。でも、助けを必要としている児童とじっくり向き合う仕事は、働き方としてもちょうどよいし、向いているなと思っています。子どもが好きなので、純粋に子どもと接することができる楽しさがあるんです。 とはいえ人手は、率直に言って足りTakahashi yukino子育ても教育の現場も余裕がないといけませんもりのあとを歩く16期生高橋 雪野 さん47

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