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食堂のご飯で“夏”を発見! 今年も暑い季節がやって来ました。暑い毎日が続くと冷たいものや水分ばかりに手が伸びてしまいますが、それだけでは夏バテが心配です。 そんな時季にはカレーなんていかがでしょうか。食堂でも毎日日替わりでカレーが登場します。ルーを使って甘めに仕上げた「ポークカレー」。ルーを使わずスパイスを効かせた「チキンカレー」。玉ねぎの甘みとひき肉の旨みを丸ごと感じる「ドライカレー」。こちらは食堂の3大カレーですが、季節の野菜を贅沢に使って煮込んだ「ベジタブルカレー」も魅力的です。 玉ねぎ、ニンジン、じゃがいもは基本野菜。これにピーマン、かぼちゃ、そしてこの夏の時季にはなすやズッキーニが加わります。「野菜だけなの?」なんて思われがちですが、ナスは丸ごとオーブンで素焼きをしてから一緒に煮込み、ピーマンやズッキーニは色が映えるように別に炒めて後から加えます。実は食堂のカレーの中でも最も手がこんでいるかも? なんてことは意外と知られていないかもしれませんね。 そんな夏野菜の美味しさをぎゅっと詰め込んだ夏のベジタブルカレーに見られるように、食堂にいると真っ先に季節を感じることができます。冬になれば、冬野菜のかぶやレンコンが入ったり。ベジタブルカレーだけではありません。お味噌汁の具や付け合わせの果物、サンドイッチやサラダなど、同じメニューでも食材を一つひとつ見渡すと季節の変化を発見することができます。 特に“夏野菜”は、夏休みがあるため食堂で味わうことができる期間はとても短いんです。そう思うと「夏野菜のベジタブルカレー」はなかなか貴重なメニューかもしれません。短い夏に一度はいかがでしょうか。 食堂のご飯で旬を見つける。毎日の何気ない食堂でのご飯の時間も、その時季、その季節の食材を意識してみるといつもよりもちょこっと楽しめる気がします。1年中同じ食材が手に入る今の時代、自由の森の食堂はおいしいご飯を食べながら季節や旬に触れるきっかけづくりの場としてもおもしろいなと、改めて感じます。河野 翔 (自由の森学園 食生活部)14

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