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3めています。ここでは町内区長の聞き取り調査などをはじめ、最近では「小川そだち×小川ぐらし」というフリーペーパーを発行しました。地元の小川高校放送部の皆さんと少人数のクリエイティブスタッフで制作したこのアイテムは、「住み継ぐスタイル」という言葉をキーワードに、その家で育ったオーナーと、これからその家に住まう人、双方の思いに注目して、暮らしや移住、町という形について考える1冊です。 このフリーペーパーは、ありがたいことに、全国のフリーペーパーを表彰する取り組みである“フリーペーパー・オブ・ザ・イヤー2018”にて、「暮らしを感じる賞」に選んでいただきました。納得のプロセスをデザインする ファシリテーターやコーディネーター、プロデューサーなど、さまざな立場で仕事をしています。併せて、埼玉県の小川町で、地域の社会活動に関わる仕事もしています。ひとつ例を挙げるとすると、企業が街づくりプロジェクトを立ち上げる際に、企業と住民、行政との間に入って、コンセプトを作るはじめの1歩の部分をファシリテーターとしてお手伝いする仕事です。 「ファシリテーター」という肩書きに、耳馴染みのない方も多いですよね。簡単にいうと、会議や集会など、人が集まって何かを決める場で、出席者の誰もが納得するように、公平に水を向ける役割を担う進行役という感じですね。 よく「納得のプロセスをデザインする」などと説明するのですが、例えば力のある人や、声が大きな人の意見ばかりが通っちゃうようなことにならないよう、みんなの納得をもって進行していくための係です。何かを結びつけることや生み出すこと、支えていくこと、そういった活動をクリエイティブの視点を持って楽しみながら取り組むことを大切にしています。 個人で受けている仕事の他に、小川町の移住サポートセンターのスタッフも務谷口さんがプロデューサーを務めた小川町移住サポートセンター発行のフリーペーパー「小川そだち×小川ぐらし」。2018年の“フリーペーパー・オブ・ザ・イヤー2018”「暮らしを感じる賞」を受賞した。谷口 西欧 さんTaniguchi Seo他の誰かが見つけた訳ではない有機的なゴールの見つけ方もりのあとを歩く408期生

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