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12おもしろいもの見せ合いっこの会　小山田圭吾君をご存じの方も多いと思います。当時「Cornelius」という名義で、すでにメジャーな活動をしていた彼は忙しくて、自分で映像を作る時間がないから手伝って欲しいとのこと。もっともその前から、おもしろい映像を見つけたら、見せ合ってキャッキャする「おもしろいもの見せ合いっこの会」をしていたので、普段2人で遊んでいたことの延長で引き受けたんです。　それがきっかけで、僕の作品が多くの人の目に留まり、映像の仕事が増えていきました。でも、そんなに優れたものを作っていたわけじゃありません。経験も実力もない僕がひねり出したものが、ちょっと世の中にあるものと違って、目新しいと思ってもらえた。それを支えてくれる優しくて優秀な人たちが近くにいた。そんな運によるところが大きいです。今もたいして安定しているわけではありません。「こんなにちゃんとしなくていいのだろうか」っていつも思っています。　面接にまるで受からない「受け入れられなかった経験」が大きかったから、頼まれごとは嬉しいし、人は僕に向いていると思うことを頼んでくれるもの。自分で「俺はこれやりたいぜ！」みたいなことは、結果的にそんなに向いていない場合もある。違う視点で自分を見てくれる友人は、とてもありがたい存在です。NHKオンデマンド（これだけ閲覧有料です）連続テレビ小説「カーネーション」OP