morinoat_22
12/16

12市民講座」がきっかけになっていると思います。その授業の一環で、ドイツの環境教育や政策を学びに行くツアーがあったのですが、そこで訪ねた “森の幼稚園”という施設がとても印象的だったんです。 その名の通り森の中で幼児教育を行う施設なのですが、自然に触れながら日常を過ごす子どもたちが、とてものびのびとしていて。それどころか、コミュニケーションに問題を抱える子どもたちも、この生活の中で少しずつスムーズな人間関係が作れるようになっていくそうです。「日本でもこういうことができないのかな」と考えるようになり、大学は、環境のことをさらに深掘りするために、淑徳大学の人間環境学科に進学しました。自然エネルギー由来の電力を人々に 電力を販売する、「ワタミファーム&エナジー」という会社に勤めています。主に、グループ会社で所有している風力発電設備やメガソーラーで発電した再生可能エネルギーによる電力を中心に取り扱っています。 「ワタミ」というと、数年前に世間をお騒がせした不名誉な話題も含めて外食部門が有名かもしれませんね。このようなクリーンな電気を推進する事業を展開していることは、まだ広く知られていないと思います。 外食事業で出る廃棄物を適切に分別して、千葉にある「土づくりセンター」に運んで堆肥にする廃棄物回収管理の仕事もしていました。「リサイクルループ」と呼ばれる仕組みなのですが、ここで作られた堆肥は、所有しているファームに届けられ、その堆肥で育てた有機野菜を店舗で使います。電気に堆肥にと、幅広く環境と社会の共存を考えて、実践していく仕事ですね。ドイツで知った「自然」が与えるもの 「自然環境に関わる生き方をしたい」と考えるようになったのは、高校時代に履修していた、環境問題を考える「地球え  り高校の選択講座「地球市民講座」で、ドイツを訪れた時の1枚。今の日本は子どもたちが自然と触れ合える機会が少なすぎる三島 瑛莉 さんMishima Eri17生期もりのあとを歩く>35

元のページ  ../index.html#12

このブックを見る