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55 実はなかなか素敵なんですよ。福岡春奈さん〈12期生〉1980年埼玉県生まれ。自由の森学園中学校、高等学校卒業後、アルバイト生活を経て愛歯技工専門学校に入学。卒業後は歯科技工士として働いたのち、文教大学健康栄養学部管理栄養学科を経て、栄養士として調理委託会社に勤める。その後、洋治さんと共に「お茶の間ゲストハウス」をオープン。 市の窓口に赴き、空き家バンクに問い合わせると、4、5年探している人も多いというなかで、運良く気にいる物件にすぐに出会えたとのこと。市役所の方は、最初こそ「ゲストハウス? なんじゃそりゃ?」といった感じだったものの、決して邪険にされることなく、温かく迎えメージを持っていたとのこと。でも当初、その拠点は勝浦ではありませんでした。「楽しそうだし、いいんじゃない? ってすぐに賛成しました。自分でやるとは思っていませんでしたが、もともと私も興味があったのです。どこがいいかなあ、と2人で物件を探し始めた時、実は最初に候補に上がっていたのは沖縄でした。 しかし同業者も多いし、物件も少ない。台風も多い。なにかと難しいんです。海辺をリクエストしたこともハードルを上げました。沖縄では、海辺が聖域として扱われることが多いので、あまり家を建てないのです。 これは今の自分たちには難しいなあと2人で肩を落としていたのですが、近場の千葉にも良いところはあるはずだと、房総半島にも目を向けてみたんです。そこで出会ったのが勝浦。とにかく海の美しさに惚れ込みましたね。“千葉の海がそんなにきれいなの?”と思う方もいるかもしれませんが、実はなかなか素敵なんですよ」。入れていただいたそうです。 こうして始まった、海のすぐそばにある、穏やかな時間が流れるゲストハウス。訪れる人々にくつろいでもらいたいという思いを込めて、名前は「お茶の間ゲストハウス」に決まりました。年齢性別を問わず多彩な人々が集う、お茶の間ゲストハウス。海水浴を楽しめる夏に限らず、のんびりとした時間を過ごしに多くのお客様が訪れる。SUP(スタンドアップパドル・サーフィン)などのアクティビティも楽しめる。「誰でもすぐに楽しめるのがSUPのいいところ」と、春奈さん。

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