morinoat_20
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高さにあるのかもしれません。 カバディは大きく分けて攻撃(レイド)と守備(アンティ)のシーンがありますが、レイドは1人で敵陣に入って相手にタッチして自陣に帰るのが目的なので、相手の予想できないような動きをする創造性が求められます。攻撃中は味方がアドバイスすることは禁止されているので、どう動くかも1人で考えなければなりません。反対にアンティはチーム全員で協力してレイドにタッチされるのを防ぎ、レイド側の選手が自陣に戻るのを阻止するため、いかにチーム一体となって動けるかがポイント。個人競技的な面とチームスポーツの面を兼ね備えているところが面白さのひとつです。 また、レイドは"攻撃"と訳されていますが、自陣に戻って初めて得点になるため"攻め"の意識と同時に相手に捕まカバディ界ではそれなりに名の知られたチームになっているようです。カバディという競技が持つ奥の深い魅力 タックルで攻撃側の選手を倒すなど、格闘技にも喩えられる激しいスポーツ「カバディ」。競技人口が少ないとはいえ、そんな競技で、決してスポーツが強い学校ではない本学園の生徒が何人も日本代表の強化指定選手に選ばれるのは、少し意外に思われる人もいるかと思います。代表に選ばれた2人も含めて創立時のメンバーも、実は運動よりもゲームが得意な、どちらかというとインドアな生徒たちでした。そんな彼らが体がぶつかりあうコンタクトスポーツで結果を残せている理由は、カバディという競技のゲーム性のらないようにする"守り"の意識も持たなければなりません。逆に"守備"と訳されるアンティは、タックルなどでキッカケを作って相手選手を捕まえるので守りながら"攻め"の気持ちも必要とされます。こうした競技として重層的で奥が深いところが、生徒たちがこのスポーツにハマる理由かもしれません。 実際、生徒たちに聞いてもレイドが好きというタイプと、アンティが得意なタイプに分かれます。また、アンティの中でも積極的にタックルを仕掛けてチームにキッカケを与えるのが上手い生徒もいれば、その動きに呼応して全員で動くのが面白いという生徒もいます。個々の性格や得意とする動きに合わせて、チーム内での役割が見つけられるのもカバディの面白さでしょう。個人競技と団体競技、両方の魅力を兼ね備える他にはない面白味11

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