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ユネスコスクール準備だより VOL.2 今年度より、高校自由選択講座に ESD講座「小岩井生態学」が加わりました

このたび、地域環境学の専門家である吉野勲さんを特別講師として招き、新たに「小岩井生態学」を開講しました。本学園が立地する飯能市小岩井一帯を対象として、生態系をさまざまな角度から見て・考えて・学ぶ講座です。

ESDイメージ1 4月から進めているフィールドワークの様子。地域のさまざまな生態の在り方に触れながら、一人ひとりがこの講座で研究したいテーマを模索しています。 ESDイメージ2 飯能市内にある飯能郵便局にて。市内の施設や商店の軒先などにあるツバメの巣を記録し、ツバメの生態を調査するための基礎データを集める。

地域の生態系を見渡し、自然を捉える

「小岩井生態学」は、学園を中心に置き、自然環境と森林、農村、田畑、市街地などを含む空間を一つの連続した「地域」として捉え、そこに広がる生態系の観察やデータ収集を展開していきます。「植物が好き」「哺乳類が好き」「昆虫が好き」「鳥が好き」「生き物が好き」など履修動機は、一人ひとりさまざま。それぞれが自ら体験し、発見と疑問を繰り返す中で、野生動物や自然植生、森林・緑地、自然環境の再生や保全、持続的な資源管理について深く考え、発信することを目指しています。

また、この講座の開講によって、学園敷地内の自然環境を対象とする講座「選択・自然」、学園周辺の人工林の整備を柱とする講座「林業」といった以前から開講している選択講座と合わせて、学園周辺の環境を立体的に捉えることができるようになり、今後さらなる展開が期待されています。

講師/吉野 勲さん
田園生物研究所研究員。都市生態学を専門とし、身近な環境から奥山環境まで、広く調査・教育普及活動に従事している

講師/吉野 勲さん

講師/吉野 勲さん
田園生物研究所研究員。都市生態学を専門とし、身近な環境から奥山環境まで、広く調査・教育普及活動に従事している

身の回りで起きている生き物たちの消長を追う

生徒たちと20年ほど前の観察データを掘りおこしていると、不思議なことを発見しました。それは毎年校舎につくられていたツバメの巣です。「20年前は?今年は??え、なんで??」「じゃ、飯能市内はどうなっているんだろうか?」という疑問から飯能市内に向かい、3グループに分かれてツバメの巣の調査を行いました。

調査結果をMAPにまとめ、過去のデータと見比べてみると色々なことが見えてきました。実際にフィールドに出ると、今まで気にしなかったものや、見えなかったものに対し「気付いた、見えた」という視点の変化が生徒の中に生まれてきます。調査結果等については、学年末に展示発表をしますのでお楽しみに。博物館等の展示についても学びを深め「小岩井生態博物館」として常設展示も考えています。
(担当教員:石井 徹尚)

ユネスコスクールとは?

ESDロゴ

「地球規模の問題に対する国連システムの理解」「人権・民主主義の理解と促進」「異文化理解」「環境教育」を中心とした、 ユネスコの理念を実践する教育機関をサポートするネットワークです。

現在、世界181か国で約10,000校が加盟しています。日本国内では、2015年4月現在、913校の幼稚園、小学校・中学校・高校、大学が参加しています。

オフィシャルサイト

ESD(持続可能な開発のための教育)の推進を通して、より視野の広い学びへ

あたかも地球温暖化による気象変動が国際的に語られている今、このような教育実践は、次世代を担う子どもたちの未来に直結するものだろうと考えています。そして現在、このような取り組みは、世界的に「ESD(EducationforSustainableDevelopment・持続可能な開発のための教育)」という名前で呼ばれ、その必要性が広く認識されています。

「ユネスコスクール」は、そのESDの推進拠点校となる教育機関のネットワークです。自由の森学園は現在、その参加に向けての準備を進めています。ユネスコスクールへの参加によって、国内はもとより、世界中のESDを推進する多様な教育機関との充実した連携が期待されるものです。

学園では、この取り組みを各教科における学びの視野をさらに広げていくきっかけとして、また、学園の教育実践を総合的に位置付けていく機会として、幅広く活用していこうと考えています。

ESDイメージ3