自由の森学園中学校・高等学校 学校案内2018
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自然好きが集まってとことん自然を味わう講座です選択講座の一部を紹介します!小岩井生態学 「小岩井生態学」は、学園を中心に置き、自然環境と森林、農村、田畑、市街地などを含む空間を一つの連続した「地域」として捉え、そこに広がる生態系の観察やデータ収集を展開していきます。「植物が好き」「哺乳類が好き」「昆虫が好き」「鳥が好き」「生き物が好き」など履修動機は、一人ひとりさまざま。それぞれが自ら体験し、発見と疑問を繰り返す中で、野生動物や自然植生、森林・緑地、自然環境の再生や保全、持続的な資源管理について深く考え、発信することを目指しています。講師の一人、田園生物研究所の吉野勲さんとフィールドワーク。地域のさまざまな生態の在り方に触れて、研究テーマを模索する。博学連携協定を結んでいる、埼玉県立<川の博物館>の学芸員、石井さんによる出張レクチャー。飯能市内の郵便局にて。市内の施設や商店の軒先などにあるツバメの巣を記録し、ツバメの生態を調査するための基礎データを集める。 学校のある小岩井地区の野生動物や植生を調査し、自然環境の再生や保全などについて考えを深める講座です。夏には飯能市内を流れる名栗川の生態調査、秋にはキノコの観察に森での夜間観察調査と、毎週のようにフィールドワークに出かけます。学校の近くは野生の動物が多くて、夜にはウサギ、タヌキ、ムササビ、モモンガ、リス、イノシシ、ホンシュウジカ、特別天然記念物のニホンカモシカまで出没します。学習発表会では動物たちの痕跡を森から集めてジオラマを製作しました。実は、我ながら「なかなかの力作だなあ」と思っているんですよ。 この講座で学ぶことを通して、自分から動いて観察したり調査したりすることが当たり前になった気がします。そういうことが自然にできるようになると、視界が広がって、変化を敏感に感じることができるようになるんです。それに何でも「A=B」とすぐに結論づけるのではなく、Aについて調べていくとB にたどり着く、という過程もすごく楽しくて、にやにやしながら森の中を歩いていた1年でしたね。自然の中でふつふつこみ上げてきた「考える楽しさ」山田 瑠璃 さん39

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